慰謝料請求したい時の要件!

2021年07月24日


不貞行為について、慰謝料を請求したい時の要件

不貞行為と不倫の違い

1.不貞行為とは

一義的な定義はありませんが、不貞行為は夫婦の結婚生活の平和の維持という権利利益を侵害する行為と言われてます。

多くの裁判例において肉体関係があれば不貞行為の要件をクリアします。

2人でだけで食事に行ったり、肉体関係とは言えない程度の接触があっただけでは不貞行為とは認められにいくいと思います。そのような行為が非常に頻繁であったり、夫婦にとって大切な日や配偶者の助力を必要とする時期にそのような行為が行われたような場合は結婚生活の平和が著しく害されたとして、不貞行為に該当すると認められる場合もあるようです。

不倫かどうかということは、人の評価、

その人の心情的なものに主観的なものに強く左右される事になるかと思います。

不貞は、裁判で客観的な証拠も含めて認定される事になります。人の評価で左右されるのではなく、事情の違いで左右される事になります。

不貞の証拠

裁判では、

2人きりでホテルから出入りの証拠

2人きりで宿泊したことが明らかな証拠

相手の自宅を頻繁に行っている証拠

LINEやメールで肉体関係があるような証拠も有効になると思います。

相手からそれを否定する証拠が出てこない限り、不貞行為を立証できる場合が多いと思います。

2.故意と過失について

故意 過失の対象は(不貞行為当時に配偶者がいる事)

つまり、不貞行為に及ぶ際に配偶者がいることを知っている、あるいは、不注意で知らずにいたのであれぱ、故意又は過失の要件を満たす事になります。

例 故意

(自分には妻子いる)と告げた上で不貞行為に至った。

(自分には妻がいるが、仲が悪くて別居している 近々離婚する予定)と告げた上での不貞行為至った。

これらは不貞行為の故意に認められる可能性が高いです。

例 過失

(自分は独身だ)と積極的に告げたり、独身者とうかがわれるような言動をとった上で

不貞行為に至った

(自分は過去結婚していた時期があるが、今はもう離婚している)と告げた上で、不貞行為に至った。

これらは裁判例では、交際に至った経路や具体的にどのような言動をとっていたのか等々の諸般の事情を考慮して、過失の要件を満たすかどうかが検討されます。

これらは裁判例では、交際に至った経路や具体的にどのような言動をとっていたのか等々の諸般の事情を考慮して、過失の要件を満たすかどうかが検討されます。